OriHimeの動作にはネットワーク環境が大きく影響いたします。なんらかの原因によりネットワークの帯域幅が狭い場合、OriHimeでの通話に問題が発生してしまう可能性があります。
下記の方法を試すことで、改善が可能かもしれません。
1. 通信環境の測定
1-1. OriHime設置側の上り帯域幅を測定する
システム上ビデオをリアルタイムに送信することから、OriHime設置側インターネット接続の上り帯域幅に対して大きな負荷が発生します。この時上り帯域幅が0.6MB/sを下回る場合、正常に通話が行えない可能性があります。
OriHimeを接続しているインターネットに別PCなどで接続し、上がり帯域幅を測定することで確認が可能です。
1-2. Pre-call Test
Pre-call Test (英語) をGoogle Chromeから実施することで、通信環境の状態を正確に測定することができます。
測定結果の、Video及びAudioのパケットロス率が4%を超える場合、正常に通話できない可能性があります。
2. ネットワークの改善
2-1. ネットワークの変更
ネットワーク環境が複数ある場合には、ほかのネットワークを利用することで改善が見られる可能性があります。「有線LAN」> 「無線LAN」>「モバイルネットワーク(モバイルルータ含む)」の順に環境は悪化するため、特に常時接続などをお考えの場合は、OriHime設置側PCを「有線LAN」にてインターネットに接続していただく環境を最も推奨しております。
2-2. WiFiの改善
十分な帯域を持った光ファイバーなどの有線接続が根元にあるWiFiを使ってPCをインターネットに接続している場合にも、WiFiの帯域が十分に発揮できないことがあります。その際には、チャネルの設定や周波数の設定を可能な範囲で近くのネットワークと重複しないよう変更してみることで、WiFiの電波干渉が減少し、帯域が広がる可能性があります。(これらの設定は、御社内のネットワーク管理者の責任の元で実施してください。)
2-3. モバイルルータの改善
モバイルルータでOriHimeをご利用の際には、最悪の場合どうしても接続できない状態になることをあらかじめご了承ください。
電波を壁や窓などで遮断することを避けるため、屋内でのご利用の際にはできるだけ窓の近くにモバイルルータを設置してください。環境が改善する可能性があります。
また、モバイルルータが発するWiFi電波の強度にも限りがあるため、PCと距離をとりすぎないようにしてください。
【OriHime STとOriHime ZSの違いについて】
OriHimeSTは 2.4GHzに対応。OriHime ZSは2.4GHzと5GHzのネットワークを選べます。